
バイオリニストの本気レッスン、忘れられない!
高校生のとき、母と妹と一緒にスイスのティボール・ヴァルガ国際サマーセミナーに行ったんです。
そこでは、いろんな先生のレッスンを受けたり、聴講したりできるんですけど、
今日はその中で、今でもすごく印象に残ってるレッスンの話です!
登場したのは、アジア系の男性の先生で、当時も飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍してた人。(名前忘れちゃった!笑)
とにかくバリバリの演奏家で、教えることに慣れてる感じじゃないんです。
生徒が弾くと、すかさず「こう!」って同じところを演奏し返す!
しかも、「こうやって弾くんだよ〜」みたいなゆっくり説明する感じじゃなくて、もう完全に本番モード。
まるでコンサートホールで弾いてるかのような迫力で、毎回バリバリにキメて演奏!
もう、レッスンというより、先生のリサイタル(笑)
先生が弾くたびに、聴講してた人たちも、レッスン受けてたイタリア人の男の子も「うおお〜!」って拍手!
そしたらその子も負けずに弾き返す、また先生が情熱的に弾く、また弾き返す…の繰り返し。
で、先生、全然しゃべらないの!(笑)
絶対その場にいた誰かは思ったと思う。「え、しゃべらんのかーい!」って(笑)
ひたすら音でやり取りしてる感じ。
こんなレッスンスタイル、なかなか見ないですよね?
それでも、生徒の男の子がどんどん吸収して、弾くたびに上達していくのが分かる!
音の出し方も変わってくるし、体の使い方も自然になっていって。
「これ、もうレッスンでは言葉いらんのでは…?笑」って思っちゃった。
いやー、あのレッスン、ほんと面白かったなぁ。
それに、やっぱり演奏ができる人って、生徒を引っ張り上げる力もすごいんだなって実感した時間でもありました。
私はあのスタイルは真似できないけど、面白かった思い出のひとつです(*^▽^*)