葉加瀬太郎の情熱大陸弾いて!のリクエストについて思う事

先日、レッスンの終わり間際に生徒さんと話していて、とっても盛り上がった話題がコレです。

「バイオリンやってます」って周りの人に言うと、なぜか即座に
「えっ、じゃあ“情熱大陸”弾いてよ!」って言われるやつです。笑

わかるー!私も昔、演奏活動をバリバリやってた頃、
もうほんとに…あまりにもそのリクエストが多くて、
心の中で
「それクラシックじゃないから!」
って突っ込んでました。笑

でも
実際に弾いてみると、これがまた楽しいし、カッコいい。

というわけで、気分転換もかねて、生徒さんにも「情熱大陸」の楽譜を渡してみたんです。

そしたらなんと
スラスラ〜っと弾けちゃう!

そりゃそうですよね。
普段は教本6巻レベルの難曲に取り組んでるわけですから。
たまにはこういうノリの良い曲でリフレッシュもいいなって思いました。

◆リクエストされる曲と、私たちが普段弾いてる曲、けっこう違う説!

クラシックを勉強してると、
バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト
技術も集中力も求められる曲がメインになりがちですが、
リクエストされるのはというと、

・パッヘルベルの「カノン」
・マスネの「タイスの瞑想曲」
・そして「情熱大陸」!!!

この“おなじみ名曲トリオ”、圧倒的に人気です。

思い出すのは、私がまだ駆け出しで演奏活動を始めたばかりの頃のこと。
あるとき、医師の学会でイザイの超絶技巧曲を演奏したら、ありがたいことに拍手喝采!

すっかり気を良くして、
「よし、この曲、ウケるぞ!」と意気込んで、次の本番——カフェサロンで同じ曲を披露したら…

お客さん、ポカーン。
(…ですよね、笑)

このとき痛感しました。
「演奏する曲って、聴く相手によって選ぶのが大事」なんだって。

こういうの、実際に経験して初めてわかるんですよね。

クラシックの難曲も、心にしみる名曲ももちろん素晴らしいです。
でも、「あの人も知ってる・口ずさめる」っていう曲の力はやっぱり強いと思います!

生徒さんも「情熱大陸」を弾きながらすごく楽しそうで、
私もつい一緒にノリノリで盛り上がってしまいました!

たまにはクラシックだけでなく
リズムに乗れる曲で遊んでみたくなります。違う分野の曲を弾くのもとってもいい経験になります!